大阪大学が発行している「21世紀懐徳堂だよりvol.3」(2010年12月)に、マンガカフェ7「手塚治虫を歩く~中之島を中心に~」のレポートを掲載いただきました。
■2010.10.10
“手塚愛” に満ちたまち歩きとトークイベント。
マンガカフェ7「手塚治虫を歩く~中之島を中心に~」
関西における手塚治虫ゆかりの地を探る研究誌『虫マップ』を公開さ れた田浦紀子さんをゲストに迎え、手塚治虫のメモリアル・スポットを 巡るまち歩きとトークイベントを行いました。30名近い参加者が 13:30に大阪市立科学館前に集合、さっそく館内で副館長の加藤賢 一さんに大阪の科学技術と手塚治虫の関係について、また手塚が愛した プラネタリウム「カールツァイスII型」の本体を前に詳しい説明をい ただきました。その後、朝日ビル、石原時計店、除痘館跡(洪庵記念会 緒方ビル)、適塾と、田浦さんの軽快な解説を聞きながら巡りました。 まち歩きのメンバーには不思議な連帯感が生まれ、初めて会った同士な のに自然に世代も超えて会話がはずみました。
15:30 までにまち歩き隊はアートエリアB1に到着、第2部トークイベント「大阪の街と手塚治虫」に合流。田浦さんはスライドを駆使し、手塚のマンガと実写風景を 対比しながら、大阪における手塚の足跡をたどりました。フロアから、 手塚が見た朝日会館の映画を私も見たという方、手塚の中学時代の同級 生という方のお話も飛び出し、終始“手塚愛”に満ちた楽しい会となり ました。
マンガカフェは次の12月で一周年となります。すてきな企画を準備 中ですので、今後の21世紀懐徳堂のお知らせにご注目ください!
(大阪大学CSCD センター長・教授 金水 敏)