三宮阪神ビル

登場手塚作品:『アドルフに告ぐ』(1983~1985)

JRと阪急を繋ぐ歩道橋から見た三宮。白い建物は三宮阪神ビルである。大阪難波の南海ビルディングを手がけた建築家・久野節の設計で、金属パネルで全体を覆われているが、外壁や階段の明かり取りの飾り窓など竣工当時の意匠が阪神電鉄神戸三宮駅の階段付近に残されている。長らく[そごう神戸店]として親しまれてきたが、2019年10月に[神戸阪急]としてリニューアル予定である。

【絵葉書】 「(神戸名勝)瀧道停留所附近」

 

当時のトンネル状の地下道入口が現在もひとつだけ残されている。(A14号階段)

 

阪神大水害後のそごう神戸店前の様子。 (写真提供:神戸アーカイブ写真館)

 

「昨夜からの雨量は四百ミリを越え、各地で山崩れや土砂崩れが発生しています。洪水は加納町から市役所の方へ流れ出し三ノ宮のガードは水ですれすれになり、阪神電車の地下駅にも流れこんでいます。」

由季江が聴くラジオニュースで、昭和13年7月3日から5日にかけて発生した阪神大水害の状況が伝えられている。「そごう」の看板をかげた三宮阪神ビル前は流木と泥の海と化した。

なお「加納町」の町名は、明治期に水害の被害に対処するべく生田川の治水工事に尽力した加納宗七に由来する。東遊園地には加納宗七の銅像が建っている。

「アドルフに告ぐ」で、左端に映るバスとよく似た形状のバスが描かれている。 (写真提供:神戸アーカイブ写真館)

 

大破した加納町前の神戸市営バス (写真提供:神戸アーカイブ写真館)