【兵庫県宝塚市】

テレビ番組「ふるさと人間記」(サンテレビ、1981年)で手塚はこう語っている。
「僕のイメージの宝塚は50年前の宝塚です。現在でこそ観光地になっていますが、ここには虫もいたし、星も光っていました。そして歌劇という音楽の町がありました。僕の作品、人生のすべてをここで身につけました。今の宝塚は僕にとって異質の町に見えます。しかしふるさとというのは、いつまでも育った昔のイメージであって、どんなに変わろうとも、自分にとって一生残るものではないでしょうか。」
自然への畏敬、命の尊さ―手塚漫画の共通して流れる“手塚イズム”の原点がここ宝塚にある。

【絵葉書】宝塚新温泉内全景

 

番号は「昆虫手帳」での呼び名。

①手塚邸
②瓢箪池(正式名:下の池)
③釣り池(正式名:上の池・現 御殿山公園)
④摺鉢池
⑤三角池
⑥蜻蛉池
⑦国鉄北の池
⑧猫神社(正式名:千吉稲荷)
⑨蛇神社
⑩底無池

⑤⑥⑦⑩は現存せず。

※この地図は手塚治虫記念館のジオラマと、小野耕世 著『手塚治虫 マンガの宇宙へ旅立つ』を参考に作成しました。

※「昆虫手帳」…手塚治虫が中学時代に宝塚や箕面などで採集した昆虫採集の記録。