海岸ビル

登場手塚作品:『アドルフに告ぐ』(1983~1985)

「役に立たんで悪かったなあ。でもアドルフ、ドイツには決して行くなよ…」「うん絶対に行かない!」「おれたちはいつまでも友達や」「そうだとも!」

『アドルフに告ぐ』第6章 ©手塚プロダクション

二人の少年アドルフが友情を誓い合う場面で描かれているのは、旧居留地の海岸ビルである。海岸ビルは、旧小寺家厩舎などを手がけた河合浩蔵の設計で、1918年竣工。戦時中は日本海軍が使用していたため、米軍の攻撃対象になり、外壁には機銃掃射の修復跡が残る。建物は高層ビルに建て替えられ、低層部に旧外壁を再建保存している。

 

弧状市街 『日本地理体系 第7巻近畿篇』(改造社・昭和4年)より。神戸元町界隈の空撮写真。左側を縦に帯状に走っているのが国鉄の高架。